有期雇用労働者の仲間達へ



	ゆうメイトの立場から服務改悪を断罪する！
	(04/2.29)

	２月８日。夜勤・深夜勤・新夜勤のゆうメイトは特例休息が剥奪されました。理不尽なことに「新たな休息」は付与されていません。　これは「新たな休息」が８時間・１０時間など、ごく一部の勤務時間帯にしか認められていないためなのです。各局長の判断で、ゆうメイトもそうした本務者に準じた勤務に就くことは可能ではありますが、共済や退職金規程の関係から募集が行われていないのが実態です。　元来、ゆうメイトにとっての特例休息は、膨大な仕事量を捌かねばならない局において、日々の健康を維持するためには最低限の必要不可欠な休息時間でした。それを当局は不当にも一月前通告のみをもって一方的に廃止したのです。　このことは仮眠時間の短縮や食事時間の取り上げへと繋がり、長年の勤続を困難なものに変えてしまいました。実際、夜食も採れずベッドに横たわったと思ったら寝入る暇もなくたたき起こされてしまうことで、勤務明けの疲労度は事前の想像を遙かに超えたものとなっています。　勤務中の体調悪化の例も既に見られています。突発死、在職死といった話が身近なものとして感じられる職場になってしまいました。退職を考える者も少なくはないのが実情なのです。　わたしたちゆうメイトは、労働者として、そして生活者として、こうした公社の横暴を許すことなど到底できません。一人で悩まず、全国の仲間と連帯して休息時間奪還・労働条件の一方的な不利益変更弾劾の闘いを推進していきましょう。東京・深夜勤に反対する会高田智路（新東京郵便局ゆうメイト有志代表）郵産労、ＩＬＯ本部へ！　今年４月に導入予定の、マクドナルド方式と呼ばれるゆうメイトの新賃金制度。深夜勤専門のゆうメイトにとっては（人にもよりますが）２～３万円の減収となる見込みです。　あるゆうメイトさんは「こんな賃金制度になるのなら、無理して深夜勤なんかする必要もない」と言っていました。　公社のこの施策に夜業労働者のための特別な措置を提供する姿勢はカケラも感じられません。　労働者を削減する目的で導入された服務改悪。当初計画では、本務者８００名、ゆうメイト１０００名を超える削減を予定していました。多少、削減数が見直しされたとはいえ、予定雇用期間が過ぎれば基本的に首切り自由なゆうメイトが、「職場を去るか減収を受け入れるか」の二者択一を迫られることは避けられない状況です。　２月２１日、郵産労が、ジュネーブにあるＩＬＯ本部に向けて出発しました。郵産労のこの行動は、この間の本務者に対する強制配転や基本賃金引下げなど、労働者の権利や生活を無視した攻撃に対する申し入れを行うために、１０年以上も前から取り組まれています。　今回、全国ネット共同代表の森下さんが、郵産労のＩＬＯ行動に同行しました。郵政全労協の松岡事務局長も同行しています。服務改悪に抗した闘いに限らず、本当に労働者を守ろうとする闘いが、共同して取り組まれようとしています。　有期雇用というだけで差別されているゆうメイトの権利や生活を守っていくためには、ＩＬＯの活用は重要です。（服務大改悪反対全国ネットニュース　第１５号　04/2.25 より抜粋）＊資料　有期雇用労働者（非常勤職員）への差別賃金導入を許すな！　　非常勤職員の新たな賃金体系の概要　（pdf 450KB）＊追加資料　（全逓交渉部資料）　　　非常勤職員のスキル基準の情報提供と職員周知について　(pdf 37KB)



	ゆうメイト不当解雇撤回 “横浜飯島裁判”地裁不当判決
	(04/03.07)

	「原告の請求をいずれも棄却する。訴訟費用は原告の負担とする」　開廷時刻から１０分近くも遅れて登場した福岡右武裁判長はこう早口に判決文を読み上げ、「ナンセンス！」という抗議の声を背にそそくさ引き上げた。　３月４日４時５０分、横浜地裁は横浜港郵便局から雇い止め解雇された非常勤職員飯島和泉さんの雇用契約関係確認等の請求を棄却する不当判決を言い渡したのである。　飯島さんは１９９７年４月横浜港局郵便課にゆうメイトとして採用され勤務していたが、９９年５月３１日、郵便課長から６月３０日をもって「予定雇用期間が満了」となる事実上の「解雇通知」を受けたのだった。　採用時、飯島さんは担当官から「長く勤めて下さい」と言われたが、任期や雇用期間については全く説明を受けなかった。以降まじめに郵便の仕分け作業を中心に勤務し、２ヶ月間の雇用更新を繰り返してきたのだった。　判決はこうした勤務実態に対して、従来からの法律、規則を持ち出して「非常勤の職員の任期は一日とする」「予定雇用期間の満了日においては、当然退職となるものとする」として、原告側の、「実質上期間の定めのない私法上の雇用契約関係」「期限付任用は違法、無効」「雇用更新が期待される関係にあり解雇権濫用の類推適用がされるべき」という主張を一刀両断退けた。　曰く、原告は「任期が一日であることを認識しえたはず」「常勤職員とは業務内容や量、責任の軽重の点で異なっていた」と被告側の主張そのままに判断したのである。　また飯島さんの実父が亡くなったことに対して副課長が、「ゆうメイトには忌引休暇はない」として欠勤扱いした事を「説明義務違反」とした原告側主張に対しても、判決は、「松本副課長の誤った説明によって原告が金銭的賠償をもって填補しなければならない程の精神的苦痛を被ったと認めることはできない」と退ける。　さらに飯島さんが同僚のゆうメイトから数度勤務時間中に郵便ケースをぶつけられるなど暴行を受けたことは、「安全配慮義務違反」にあたるとした原告主張に対しても、暴行事実について「原告供述は採用することができない」とすべて退けたのである。　このように、福岡裁判長は争点となった、「勤務関係の法的性質」「権利濫用の有無」「期待権侵害の有無」「説明義務違反の有無」「安全判決義務違反の有無」のすべてに関して原告側主張をことごとく退け、郵政公社側の主張通りの判断を下した。　同裁判長は同じ神奈川県内の青葉台局でのゆうメイト雇い止め事件に対しても原告全面敗訴の決定を下しており、ゆうメイトの勤務実態を見ようとしないその形式的、官僚的な姿勢が改めて浮き彫りにされた形だ。　コスト削減の名の下に、さらに全国の郵便局現場に大量投入されようとしているゆうメイトの雇用不安を助長し、郵政公社にとって使い勝手の良い安価な使い捨て労働力としてゆうメイトの差別雇用を固定化し拡大に手を貸す不当判決と言える。　飯島さんは判決を冷静に受け止めながら、「あくまで闘います」と控訴する決意を明らかにした。 . ＊関連記事　・飯島和泉さん（横浜港局ゆうメイト）ついに提訴　・横浜地裁第13回公判　飯島さん　証言に立つ！


	(04/4.20)
	休日手当に続いてまたも、全国的な問題か？年休時の深夜割増手当が未払い年間最高では９万円にも／精算求め要求書を提出
	千葉郵政労働組合ゆうメイト版機関紙「トライ」4/15付けより転載

	深夜勤ゆうメイトの休日手当の未払いに続いて年次有給休暇でも未払いがあることが判明しました。千郵労は、労働局の見解も確認した上で、局側に対して過去に遡って未払い分を全て精算するよう要求しています。


	労働者が年次有給休暇を取った場合は通常の賃金を支払うことが労基法上定められています。　この「通常賃金」とは「所定労働」（通常の労働）を行った場合に支払われる賃金です。　深夜勒ゆうメイトのみなさんの場合は深夜の労働がそれに当たりますので深夜割増手当を含めた金額が「通常賃金」ということになります。従って、年休で休んだ場合も深夜割増手当を支払う必要がありますが、局側は、深夜に働いていないことを理由に時問単価だけで計算し夜間割増賃金を支払っておらずその分が未払いとなっているものです。　千葉中央局の場合、深夜割増は３０％～５０％なので、その額は年休一日につき多い人では３０００円以上にもなります。年休が２０日とすれば年間６万円以上もの金額です。少なく見ても４万円以上になります。それが採用時からなので膨大な金額になります。　局側からの回答はまだありませんが、各自の年休の発給日数がわかればすぐにでも計算できるものであり、速やかに精算すべきです。　休日手当の精算について　週休の前日に年休や欠勤で休んだ場合の休日手当の未払い分の精算要求については、本杜から「年度内に精算する。」との回答を得ていますが、未だに精算がされていません。　支杜に質したところ、「本杜からは指示は受けているが、支社管内での作業が終了していない。終わり次第に支給する。」との回答でした。当初の日程からは遅れていますが、近く精算されるものと思います。額については、対象となる休日に対して７時間分の休日手当ということです。　精算に当たっては、計算根拠を分かるように説明するなどして前回のような不透明な対応をしないよう強く求めてあり、支杜も「誠意を持って対応するよう指導している。」ということなので、問題がある場合や納得てきない時は是非相談ください。 .......................................................................................................................................................................................................... ＊資料　賃金未払い要求書千葉中央郵便局長　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　千郵労交０４第１０号　栗山　進　殿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００４年４月１３日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　郵政全労協千葉支部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　支部長　　金坂　賢二深夜勤ゆうメイトの年次有給休暇の賃金計算に関する要求書　年次有給休暇に対しては「所定労働」に対する「通常賃金」を支払うことが義務づけられています。深夜勤ゆうメイトの場合は、深夜の労働が「所定労働」に当たることから、深夜割増賃金で計算した賃金が「通常賃金」となります。　しかし、千葉中央局においては、年次有給休暇を取得した場合は時間単価のみで計算し、深夜割増手当分（当局では時間単価の３割と５割）については支払っていません。　以下の通り要求するので、速やかに回答されたい。記１　年次有給休暇を取得した場合、夜間割増賃金を含めた賃金を支払っていたのかどうか　明らかにすること。２　夜間割増賃金を含めた賃金を支払っていないのであれば明らかに労基法に違反するも　のであるので過去に遡って速やかに精算すること。３　精算については、退職者も含めて行うこと。４　精算の方法とスケジュールについて説明すること。５　未払いの事実についてゆうメイト職員に説明すること。 .............................................................. ＊参考Ｗｅｂサイト　静岡労務共済センター（http://www.ask.ne.jp/~tokuda/）のＱ＆Ａ集より　　年休日の「通常の賃金」とはどんなもの　http://www.ask.ne.jp/~tokuda/HTML/QA10107.html

【千　葉】
　　　　　ゆうメイト新賃金制度（能力給導入）
　　　　　　　　　　判定と基準に「不満」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―ゆうメイトアンケートから

(04/8.30)

　「ゆうメイト」のみなさんの賃金制度が四月から変わりました。個々のスキルを認定してそれに応じて賃金を決めるというものです。スキル基準や判定結果に対するゆうメイトの人たちの受け止め方を把握するためにアンケート行いました。
　今回のアンケートは、郵政ユニオン千葉支部ゆうメイト分会として行ったもので、千葉中央郵便局の深夜勤ゆうメイトを対象に配布し、９０名から回答が寄せられました。組合としてはこの回答を踏まえて改善に向けて局側と交渉していくことにしています。

　４月のスキル認定（暫定実施）に対する設問のついては、７割の人が「Ｃ」ランクにされたと回答しており、その結果に納得していない人も７６人（８３％）と圧倒的多くの人が判定結果に納得していないことがわかりました。

　納得していない理由としては、「（認定ランクより）上位のランクの仕事をしている」「上位ランクの仕事がないので上位ランクになれない」「認定に差別がある」に集中しています。スキル基準そのものや判定のしかた（判定者への不信など）に疑問を持っていることが分かります。
　スキル認定の仕方への意見でも「公平正確な判定をして欲しい」「仕事を見てない人が判定するのはおかしい」「きちんとした目線で平等につけてもらいたい」等、判定が不公平と感じている意見が多くあります。

　スキル基準について聞いたところ、今のスキル基準が妥当と考えている人は僅か７人で、８３人という圧倒的多数の人が妥当とは考えていませんでした。
　その理由については、「ゆうメイトの仕事ではないものが入っている」「どんなに頑張っても「Ａ」にはなれない」「基準が抽象的」「実際にやってない仕事がはいっている」に集中しており、基準の設定そのものが現状に合っておらず問題があることが浮き彫りになりました。

　 この賃金では生活できない

　今回の賃金制度の改定で、区分局等の深夜勤ゆうメイトの賃金は大幅に引き下げられました。「これでは生活出来ない。」という声が多く、実際に辞めていった人も大勢います。
　今回のアンケートでも「賃金を減らしていくならば仕事に対するやる気がなくなる。」「Ｃランクを以前の時給まで上げて欲しい。」という声が出されています。
　生活に必要な賃金は、平均金額で１７万８０００円というアンケート結果で、千葉中央局の場合、現在の賃金は１３～１４万なので４～５万程度の引き上げ必要です。

　 スキル基準は交渉で決めるべきだ

　今回のアンケートによって、スキル基準の内容や認定のしかたへの不満や不信が大きいことが明らかになりました。
　スキル基準の内容はゆうメイトの賃金を決めるものです。その内容が不適当であれば公正な評価・認定は出来ません。
　スキル基準が個々の賃金を規定するするわけで、その内容は労使の交渉によって決められるべきものと考えています。しかも、具体的なスキル基準は局毎に決めることになっており、ゆうメイトの人たちが交渉を申し入れれば局側には応じる義務があるはずです。
　今の公社（局）がすんなりと応じてくるとは考えにくいですが、私たちも挑戦していきたいと考えています。

（郵政ユニオン千葉支部：椿）

「ゆうメイト新賃金制度に関するアンケート内容と回答

１、あなたのスキルランクはどれでしたか。
①　Ａ：　０人　　　②　Ｂ：　２７人　　　③　Ｃ：　６５人

２、今回のスキル認定をどう思いますか。（いくつでも）
① 判定に満足　　　　　　　　　　　　　　６人
② 判定には不満　　　　　　　　　　　　５２人
③ 判定が不公平　　　　　　　　　　　　４５人
④ 思っていたよりもランクが高かった　３人
⑤ 思っていたよりもランクが低かった　２７人
⑥ その他（具体的に記入下さい。）　　６人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
３、認定されたスキルランクに納得していますか。
①　納得している　　１３人　　　　②　納得していない　７６人

４、「納得していない」のはどうしてですか？（複数選択可））
① 主に認定よりも上位ランクの仕事をしている。　　　　　　　　　　　　　　　　２１人
② 上位ランクの仕事をしている（出来る）のに低く認定された。　　　　　　　　２６人
③ 今の職場では上位のランクにはなれない（上位ランクの仕事がない）。　２５人
④ 認定に差別がある（差別されている）。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２５人
⑤ その他（具体的に記入下さい。）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２人

５、スキルランクが上がるにはいろいろな担務（仕事）を経験する必要がありますが、担務は平等に指定されていますか？
① 平等に指定されている　　８人　　　　②されていない　　４９人　

６、新しい賃金制度になってから（４月以降）の生活実態はどうですか。
① 非常に苦しい　　　　　５１人
② やや苦しい　　　　　　３３人
③ これまでと変わらない　５人

７、生活のためにはどの位の賃金が必要ですか。
　回答平均金額　　月額　１７８，０００円

８、あなたの課の（あなたに適用されている）スキル基準は妥当だと思いますか。
①　妥当と思う　　７人　　　②　妥当とは思わない　　８３人

「思わない」理由を上げてください。（いくつでも）
　① ゆうメイトの仕事でないものが入っている。　　　　　　　　　　　　　　３１人
　② 上位のランクにある作業よりも難しい作業が下位のランクに入って
　いる等、スキルのランクと仕事の中身が対応していない。　　　　　　　１７人
　③ どんなに頑張っても「Ａ」にはなれない。　　　　　　　　　　　　　　　　４６人
　④ 基準が抽象的過ぎる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３２人
　⑤ 実際にはやってない（やる機会がない）仕事が入っている。　　　　４７人
　⑥ 項目が多すぎる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６人
　⑦ よくわからない項目がある。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１８人
　⑧ 頑張ってもできない仕事が入っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　８人



	ゆうメイト解雇撤回飯島裁判控訴審、敗訴
	(04/8.31)

	８月２５日東京高裁で開かれた、ゆうメイト飯島さん解雇裁判の控訴審判決で、裁判官は控訴棄却すると朗読、敗訴となりました。　全国のゆうメイト裁判などの判決、また、地裁判決などを踏まえ難しい裁判であることは、認識していたものの、１パーセントの可能性というものに期待していたものの残念な結果となりました。　判決文で多くの字数を割いている所は２二ヶ所です。　１点目は、控訴に際して、新たに松尾大学教授の意見書（期限付き任用制度の違法性）を付した部分に対して、「控訴人の期限付き人用は上記に検討した関係法規、通達等に適合するものである。」「期限付き任用が更新されることについても勤務内容の実態等に照らして違法とされるべき点はない。」また、「期限付き任用制度は、制度上、更新が当然に予定されているものではない」などとし、松尾意見書は否定し、期限付き任用＝日々雇用の存在を追認している。　さらには、原告が幾度となく更新をしていることで、期限付き任用を知っていたし、全員が最任用をされるものでもないことを知っていたとし、最採用しなくともその被はないとした。　２点目は、職場の労働安全確保を求めた部分で、木又が職場の労働者へ行なった暴行、嫌がらせについては、ともに証拠がないことなどを理由にこれも否定した。　まるで、労働者が怪我をして、痛い思いをしてからしか、労働安全対策を進めなくてもよいといわんばかりの判定となっている。　一審判決を追認し、郵政公社の期限付き任用制度を使い、ゆうメイトに事故の責任を負わせ解雇、気にいらないゆうメイトを解雇、などなど、郵便局がゆうメイトをこの任用制度を使い、恣意的に解雇している事には一切触れることなく判決を下している。　高裁判決を糾弾する。　今後の闘いは、いずみ会運営委員会を開催し、論議した上で進めていくこととなります。　公判の傍聴、大変ありがとうございました。報告　　横浜・佐藤