ゆうメイトさんの首切りは許さない
 
岡山中央郵便局非常勤職員池田幸司さん解雇事件
 撤回求め11月末提訴へ    (伝送便 00/12月号より)
 
 
 岡山中央局非常勤職員の池田幸さんは、七月二九日に不当解雇なり、早くも四ヶ月が過ぎた。
 三年近くにわたり二カ月契約を更新しながら配達業務をしてきた池田さんは、六月一日に業務中発生した岡山市役所でのトラブル (郵便車の駐車区画の変更を知らされないまま配達から戻ってくると市役所公用車を後ろ付けにされ、意図的にクレームをつけられ口論 となった)を理由に、中央郵便局総務課長から退職を強要され、こ れを断ると二カ月の予定雇用期間満了を理由に「雇い止め」として解雇された。
 この間、全国一般労組に加入し、就労闘争、団交を重ね、九月三日には、「池田さん裁判を支える会」 の発足。そして、十一月末に提訴 となった。若干の失業保険だけの生活で、弁護士への相談、支援・ 協力を訴えての岡山一般労組支部・郵便局廻りには、彼の赤い二五〇ccの愛車と帽子が欠かさずあ った。
 岡山地裁へ提訴した内容は、
 「原告(池田)と被告(国、岡山 中央局)との間で、原告が被告に対して労働契約上の従業員たる地位を有することを確認する」と、 「原告と被告との間で、原告が被 告の非常勤職員たる地位にあるこ とを確認する」とした。
 この裁判の争点として、もちろん、今まで通り非常勤職員ではあ るが、仕事をさせるように求めて いる。また、任用については、国家公務員法(公法上)の適用ではなく、あくまでも私法上の雇用契約であること。当局の言い分として、「雇い止め」を主張するが、 私法上では「解雇」また、公法上でも「免職処分」になるために食 い違う事になる。そして、三年近 く働いてきたことで、今までの契約が繰り返されたこと、また、この先も同じ仕事ができる契約を交わすように見せかけ、結局は当局が雇い止めにしていることの「期待権」の侵害などを訴える。
 池田さんはトラブルに巻き込まれ、職務を遂行しようとした上で、理不尽な業務妨害に会った。そのことで、長時間の局の事情聴取や誓約書の提出を迫られ、挙げ句の果てには、(日時・内容がよく変 わる)退職予告通知書なるものを三回渡された。それらの行為はあ きらかな当局による人権侵害であ り、訴状の中で損害賠償を求めている。
 また、仮に「雇い止め」に広範な裁量を認めるとしても、本件のように第三者により理不尽な行為を及ぼされ、本人に責任が無くとも、郵政非常勤職員への全くフリーハンドの裁量を認めるのか否か。次々に起こる法的保護から阻害された公務非常勤職員の無権利状能に未だ歯止めをかけないのかと、この事も裁判で大きく取り上げるよう求めている。
  ご支援、ご協力をよろしくお願いします。                      (しばた)

 連絡先 池田さん裁判を支える会  
            岡山市春日町五−五  (全国一般労組岡山地本内)  
 TEL 〇八六−二二六−一一三三  
 郵便振替   〇一三九〇−六−五四八一九
 
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飯島和泉さん(横浜港局ゆうメイト)ついに提訴    (伝送便 01/2月号より)
  1/26 横浜で「撤回する会」が結成集会
 
      一月二五日、横浜局の元ゆうメイト飯島和泉さんは不当な解雇の撤回を求め横浜
  地裁に提訴した。この裁判闘争を支援するため翌二六日、横浜で「ゆうメイト飯島和泉
  さんの解雇を撤回する会」の結成集会がもたれ、地域から運動をひろめていくことを誓
  いあった。
 
 
  神奈川県民サポートセンターで開かれた結成集会には、地元神奈川県を中心に約三〇人の仲間がかけつけた。
  開会のあいさつに続いて会結成に至る経過を準備会事務局から報告する。
  飯島さんが横浜港局で受けた数々の人権侵害、九九年六月三〇日に解雇されてから約一年半という準備期間を経て提訴にふみきるまでの経過が述べられ、最後に昨日提訴し今日県庁の記者クラブに提訴状を持っていっ たことの報告があった。
 つづいて会の活動方針・会則、そして役員の提案が行われ、全体の拍手で確認する。
 会長・池沢健 さん(川崎中郵)、事務局長・佐藤修作さん(横浜中郵)らの運営委員が選出された。

 「普通の主婦が声を上げた」      古本弁護士

 次に弁護団を代表して古本晴英さん(五月共同法律事務所)からのあいさつを受ける。
  今回飯島さんの弁護を引き受けてくれたのは、昨年四六年ぶりという分限免職取り消しの勝利判定をかちとる 原動力となった桜沢弁護団のうちの前田裕司弁護士とこの古本弁護士の二名。郵便局の非常勤職員の 抱えている様々な問題に理解を示 され、快く弁護を引き受けてく たのだ。
 古本弁護士は、まず公務員の身分保障についてふれ、本来公務員 は安心して仕事ができるように 「期間の定めを置いて雇用できな い」とされており「いつまでも雇 い続ける」ことになっている。私企業においても、たとえ期間の定めがあったとしても更新されれば期間の定めのない雇用に転化し自動延長され、正当な理由がなければ解雇できないことになる。
  とこ ろが、郵便局の非常勤務職員においては私企業と比べても何らの身分保障もなく、「任期は一日」で 二カ月ごとという「更新」はあくまでも「雇用予定期間」で、言う ならば「明日から来なくていい」 と言うことも可能という状能だ置かれている、と報告。
  つぎに訴状の中身について、そのポイントを わかりやすく説明、最後に、「本当ならこんな状能に置かれている ゆうメイトが各地で声を上げてもおかしくないはずだが、すぐ首にされてしまう状況がある。そうした中、今回ふつうの主婦と言えるような飯島さんが提訴にふみきっ たことに感心し、敬意を表したい。 弁護団としても最大限バックアッ プしたい」としめくくり会場から大きな拍手を受けた。

 「心臓パクパク」             飯島和泉さん

 いよいよ飯島さんが登場する。 最初の一声は、「この会場に来て、正面に貼られた私の大きな名前を見て、ここまで来ちゃったんだなぁと思った。心臓パクパクです」。
 裁判にふみきるまで長い間悩んだが、局を辞める日に申し入れた自分の勤務状況の写しを後日送ると言いながら当局からはその後何ヵ月経っても音沙汰なし。また残 っている港局のゆうメイトのひどい状能を聞くにつけ、だんだんと 裁判を起こす気になっていった。                                       有給休暇や忌引があることも知らせない郵便局のやり方。中から不満の声を上げようものならすぐにクビになるゆうメイトの置かれている現実がある以上、外から辞めさせられた自分が声を上げようと思い立った。
  あいさつの最後に飯島さんは、「自分のためだけでなく、苦しんでいる多くのゆうメイ トのためにもがんばりたい。これからみなさんにいろいろ教えても らい、引っ張ってもらいながら勉強していきたい」と締めくくり、 会場からの熱い拍手を浴びた。
 連帯のあいさつに移り、先日結成されたばかりの「神奈川県ワー カーズユニオン」、昨年十一月に 二八年前の刑事事件を理由に突然失職通知を受け裁判闘争を準備している藤沢郵便局の稲田さん、 「神奈川人権を考える会」から芝 さん、飯島さんからの相談を受け裁判への準備活動を行った四・二 八免職者の池田さんから共に闘う決意が述べられた。
 最後に、会を代表して会長の池沢さんから「一人でも多くの会員加入を」と訴え、結成集会を結んだ。

 「飯島和泉さんの解雇を撤回させる会」加入のお願い

 ゆうメイト飯島和泉さんの不当解雇撤回を求める裁判を支えるために、ぜひ入会してください。
 年会費三〇〇〇円(一月〜一二月)カンパは随時
  送り先
  郵便振替〇〇一七〇−○−三三三七  「ゆうメイト飯島さんの解雇を撤回させる会」
  連絡先 〇九〇−九八一〇−〇五八二 佐藤方

 経過

 採用:
  飯島さんは一九九六年四月から非常勤職員(ゆうメイト) として横浜港郵便局に採用され、働き始めた。その後約三年間継続で雇用されてきた。
  平成十一年五月八日から五月十三日
  ・実父死亡につき五月郵便局退出時二一時ごろ、五月一〇日から十二日までを休みたいと連絡を事務担当の方へ連絡し、さらに一〇日、十一日も再度連絡を入れている。 しかし、飯島さんの出勤簿には欠務(連絡なし)になっていたため、 五月十三日出勤時、先の休みについては届け出ていたことを確認 し、さらに、ゆうメイトにも忌引 きが適用になるか確認、郵便課長代理も総務課長も知らないとして、郵便課長に確認するように言われた。その後松本副課長に確認 したところゆうメイトには忌引きの適用はないとの回答だった。
  平成十一年六月二日
  ・退職通知が郵送で届く。
  平成十一年六月三日
  ・出勤時、松本課長に呼ばれ退職通知の書類は届いたのかという質問、そして、退職の説明があった。
  理由:
  @現在港郵便局では一〇〇パーセント予算のところ一七〇パーセントの経費を使っているので、人員を減らし、少数精鋭主義にしていくことで、課長代理全員、課長、副課長など話し合いの上で決定。
  A飯島さんは、突発欠勤と遅刻が多い。まったく一〇〇パーセントという数値の理由のみで、今回は、飯島さんと、松川さんに退職してもらう事になり、今後も人数を減らしていく。
  平成十一六月二一日
  ・実父の死亡時の、忌引き休暇の扱いの件について松本副課長に呼ばれ、調査の結果、ゆうメイトにも忌引き扱いがあったので、飯島さんの場合は有給が五日あるので、忌引きで休んだ三日間の有給届を書いてくれれば、ちょうど八日間になり、退職までの残りの日数と同じになるので、今日から帰って休んでくれていいとの話があ り、書類を書いた。(後日確認したところこの時点では十一日間の休暇が残っていた。)
  平成十一年六月二九日
 
  退職:
  ・就業時間前、総務課職員 にここ二〜三ヶ月間の出勤簿の写 しをくれるように請求した。また松本副課長の忌引き対応の不信があったことから、正式な有給休暇の日数を知りたいと話し残りの日数を教えていただけるようにお願 いした。勤務時間に入り、松本副課長からの呼び出しで、先に提出済みだった、有給休暇の申請書を、特別休暇(忌引き休暇の扱い)に書き直した。その時、松本副課長の対応は、自分のミスを覆い隠すかのようにさも親切で忌引き休暇扱いにしてやるのだといわんばかりの態度で接していた。
  平成一二年二月
 ・横浜港郵便局総務課小林上席と面談。勤務表の件と退職理由を提示し、木又さんとの現場での問題、 郵便課内での仕事の流れ、小林課長代理の人事のこと、その他疑問 に思う点を話す。松本副課長の忌引き休暇付与の対処の件についても同様に説明した。その回答として小林氏からは、出勤表などの書類については至急対処しますということと、在職中のことには、調査の上との回答があった。
  平成一二年六月三〇日
  ・関東郵政局に、平成十一年六月二九日より横浜港郵便局総務課に請求の勤務表についてどうしても らえないのかを問い合わせる。
  平成一二年七月一〇日
  ・関東郵政局関東事務所遠野・横浜郵便局総務課長東修さんが勤務表の件について来宅。
  平成一二年六月三〇日
  ・飯島さんと支援する仲間との第 一回対策会議開催。
  平成一二年一二月五日
  ・第二回対策会議開催。
  平成一二年一二月六日
  ・東京・五月法律事務所で相談。
  平成一二年一二月一九日
  ・第三回対策会議開催。
  平成一三年一月一五日
 ・五月法律事務所にて訴状の検討。

 以上が退職通知後の経過だが、退職の理由として上げられた
  @経費削減については飯島さんが退職後、一度退職した方を再度雇用していること、また、郵便の差し立て要因として三時からの方を五人、五時からの方を六人、そして、押印担当者を五名採用している。
  A遅刻・突発欠務が多いについては、自身としては、突発欠務、遅刻はさほど多いものではなく、遅れる、休むについては必ず連絡を入れていた。その意味では遅刻、突発が多いと言う発言には納得がいかない。
 
  この理由は事実ではなく、飯島さんを退職に押しやった真実は、
 @小林課長代理がゆうメイトの人事について、他言していたことについて、やめるように申し入れ。
 Aゆうメイトの人の為に郵便課の一日の仕事の流れ、手順のマニュアルを示してほしいと再三の申し入れ。
 Bゆうメイト木又さんとの職場でのトラブルと飯島さんへの暴力について「これ以上の事があれば木又さんを訴える。」と強く改善を求めた。
 という飯島さんの「職場をよ良くしよう」「働きやすくしよう」 という行動を逆うらみした管理者が、自らの能力のなさを棚に上げ、 職場改善を怠ったことを覆い隠すために恣意的に職場からの排除を狙ったとしか考えられないものである。
 
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