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JPエキスプレスの概要明らかになる     (02.05)
(郵政ユニオン九州地方本部機関紙・「みらい」No.2754 2月6日号より転載)

ユニオンは1月22日に第一回JPEX関係団体交渉を行いました。
  その中から今回はJPエクスプレス社(JPEX)からの現時点での概要説明と、JPEXの非正規社員の労働条件を説明します。なお現時点で確定して申し上げるものはないので、現時点で考えている方向性と若干詳しく説明できる部分についての説明、とのことです。

1) 概要説明

この事業統合はペリカン便事業とゆうパック事業をJPEXという新しい会社に移管した上で統合しようというのが基本。実施時期は事業の開始は4月、完全統合は10月。
  現在の両者のシェアを持ち寄ってスタートすると、宅配便業界では業界3位。会社としては1位のヤマト、2位の佐川に追い付いて、追い越す会社になる事を目指していくというスタンス。
  そのために今どういう戦略でいるかというと、中小口をターゲットにしていこうという戦略。
  中小口は利益率が高い、がっちり押さえれば非常に安定した事業になる。
  集荷、配達、営業を一体的にやっていく、SDモデルと言われているものを中心に考えて、SDを中心にすえた会社作りをやっていきたいと考えている。

2) JPEXの契約社員関係

契約社員については、新しい契約はJPEXとしていただく。JPEXでは期間雇用社員のことを契約社員と呼ぶ予定。
  区分は4つ。エキスパート社員、歩合制契約社員、時給制契約社員、アルバイト。
  エキスパート社員は管理者を予定している。アルバイトはごく季節的な業務量に対応する業務をしていただく方についてアルバイトという呼称をするが、実態は時給制契約社員になる。

【歩合給制契約社員】
  SD業務、集荷・配達・営業の業務をして、なおかつフルタイムで正社員に近い形で働いてい頂くような方については、歩合給の制度を適用した上で「歩合給制契約社員」という区分で採用を予定している。
  労働時間は1日8時間が原則。
  休みは年間105日。休暇関係では年次有給休暇は労基法基準、その他は1.交通遮断休暇、2.公務休暇、3.服喪休暇、4.出産休暇、5.育児時間、6.生理休暇、7.育児休業、8.介護休業)の休暇は設けたい。

給与については完全歩合給制を予定しているが、完全歩合給制だと、配達・集荷の実績があまり上がらなかった時には、最低賃金を下回ってしまうような形があるので、実態としては最低保障の制度を設けるつもり。
  諸手当は通勤手当と法定割増賃金。無事故、ノークレームの社員には品質手当てを支給する。実態的にはほとんどの社員に品質手当は支給するような制度になるかと考えている。
賞与については今のところ予定していない。
  歩合給の契約社員は全国平均で300万円程度を想定している。JPと同じく退職金は設けない。

【時給制契約社員】
  時給制契約社員はパートタイマーのイメージ、SD業務に従事しない事務員、構内作業員等の社員。おおむね制度は同じで給与が時給制になる。品質手当の対象にならない。必要な時間数の雇用になるので、人によって1日の労働時間・休日も違う。それでもフルタイムの方であれば年収250万円程度の制度になるかと思う。実際の時給は現地、現地で地場の賃金相場を見ながら、あるいは個人の能力を見ながら決定する。というのが契約社員の労働条件です。
  今のところ郵便事業会社で働いている今の労働条件、簡単にいえば時給が下がるということがあると、会社としても必要な労働力確保ができない恐れがある。当面だがJPEXに移る際に、一定の今までの年収が維持できるような配慮が必要だとも思っている。検討している状況です。

そのほか交渉の中で以下のような考えが明らかにされています。

組合:JPEXに採用される対象は、どのような仕事をしている期間雇用社員を考えているか。

会社:必要に応じて新しく採用することは考えていますが、垂直に経営を立ち上げるためには、ゆうパック、ペリカン便の仕事に従事されている方に来ていただくのが基本だと思っている。

組合:契約社員の歩合給制と時給制の比率はどう考えているか。

会社:比率は特に考えていない、フルタイムで働けるかたはできるだけ歩合給制に行っていただきたい。ただ、JPでは歩合給はなじみがないので、当面は時給制でフルタイムを働いていただく。やり方に慣れて歩合給の方がメリットがあるという時期が来れば、どうですかと会社から打診させてもらう形になるかと思っている。そこで能力を発揮され貢献された方はそこから正社員のSDへと登用の道がある。JPにも正社員登用があるが、JPEXの方が正社員登用の道は早いかどうか別にして相当広いと思います。SDモデルはできるだけ直接雇用して、長く働いていただくことが基本。JPEXの方が正社員への道は広いし先があるのかと。当然やればやっただけ報われる会社だから。そこがJPとは違う一番のいい所かと。そういうところでいい制度を作っていきたいと思っている。

次回は正社員の労働条件、出向に関する会社の考え方の概要を掲載します。

郵政ユニオン九州地方本部機関紙・「みらい」No.2754 2月6日号より転載)