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【千葉―日本郵便松戸南支店】
雇用保険適用をめぐる問題について       (04.07)
組み立て職員の勤務時間一斉変更に抗議する

半年ごとの契約期間更新時には期間雇用社員のリストラが大手を振って行われる。特に集配課の組み立て要員として配置されている女性職員に対する一方的なリストラ事案は全国からも数多く報告されている。
  今回の報告もその中の一つだが、ここでは泣き寝入りすることなく、労働組合に結集することで会社と対等に渡り合い、堂々と生活権を主張している。
  組合役員から届けられた全組合員に対する経過報告をそのままご紹介したい。

ユニオン船橋支部・松戸南分会集配課組み立て組合員のみなさんへ

松戸南分会組合員のみなさん、ご苦労さまです。
  松戸南支店集配課組み立て職員28名の雇用保険が昨年10月1日より喪失扱いになった経緯については前回の手紙でも簡単に触れました。
  おさらいしますと、みなさんの雇用契約が支店側の「経営方針」により1日4時間1週5日勤務から4時間4日勤務に変更された事にともない、1週20時間という雇用保険加入要件を満たさなくなった事がその理由でした。
  しかしみなさんの話では、昨年10月以降ほとんど毎日残業が常態化し、1週20時間以上の勤務実態が今日まで続いているという事でした。

また今年になり支店側から、10月以降集配課組み立て業務を配達担当者本人が行なうため、組み立て職員が必要なくなるという計画が班長を通してみなさんに伝えられました。
  昨年10月に雇用保険を外された上に、今年の10月からは失業するかもしれないという雇用不安がみなさんの間に大きく巻き起こりました。
  そしてみなさんは何の役にも立たない大労組ではなく、郵政ユニオン松戸南分会に相談し、その結果20数名が集団で組合加入しました。こうした事態はユニオン船橋支部でも全く初めての経験であり、私達は大きな責任を感じています。

ユニオン支部・分会はみなさんの代表とともに松戸のハローワークに相談し、昨年10月以降の労働実態を説明しました。
  担当者の見解は「週20時間、月87時間を超える労働実態があれば会社は当該労働者を雇用保険に加入させなくてはならない」というものであり、「今回の松戸南支店のやり方は雇用保険適用偽装の疑いがあり、会社側保険料負担を逃れる事が目的であるなら、かなり悪質なケースである」とのことでした。
  また柏労働基準監督署の見解も労基法15条・労働条件の明示、また労働契約法に照らし合わせても問題があるとのことでした。
  いずれも松戸南支店側のやり方は非常に問題があるというものです。

要求書ユニオン松戸南分会はすぐさま、すべての集配課組み立て職員について、1.昨年10月に遡って雇用保険加入の手続きを取る事、2.4月以降も雇用保険加入要件を満たす雇用契約を行う事、を求めて2次に亘り組合要求書を松戸南支店長に提出しました。

これに対し南支店側は、突然組み立て職員に「組合加入・所属調査」を行なって圧力をかけてきました。中には非番であるにも係わらず自宅に「ユニオンに加入したのか」と電話がかかってきたとのことです。
  これは明らかな不当労働行為であり、組合として支部、地本段階で強く抗議しました。
  また3月15日には支店長名で「期間雇用社員(組立担当)のみなさんへ」と題して「雇用保険の関係及び今後の業務について」の関係資料を配布し、この中で10月に遡って雇用保険加入希望の有無をみなさんに確認してきました。希望者は10月に遡って雇用保険に加入手続きを取るというものです。支店側の一部軌道修正です。
  しかし配布された文書には、みなさんに対するお詫びの言葉も無ければ事業主として雇用責任の自覚が全くありません。昨年10月以降の事実経過やハローワークとのやり取りも支店側に都合のいいように改ざんしています。また2次に亘る組合要求には未だ回答していません。
  支部・分会は場合によっては千葉県労働委員会にあっせん手続きの選択肢も検討しています。

今回の松戸南支店のやり方について、問題は三点あります。
ユニオン松戸南4月2日号  第一に、支店の「経営方針により」昨年10月から雇用契約を1日4時間、週4日に変更しましたが、その根拠となる郵便物数の変動や要員事情の変化などが全く説明されず、いかにいい加減であったのかということです。その証拠に昨年10月以降はかえって1日の残業時間が多くなり、その結果組み立て職員の1月の労働時間は以前と同じです。たまたま「超勤がかさんだ」という支店側の説明は全く説得力がありません。

第二に、雇用保険は「働く者の最低限のセーフティーネット」であり、会社は基本的に雇用者を加入させなくてはならない義務があります。
  特に一昨年来の雇用不安・派遣切り問題の中で、行政サイドの雇用保険に対する考え方はがらりと変わりました。「雇用保険をすべての労働者に適用する」、これが基本です。そのためにこの4月からは雇用保険の加入要件が緩和されます。
  今回の松戸南支店のように雇用保険から外しておいて、必要な時だけ都合のいいように残業させるという細切れ雇用は、国の労働行政に逆行するものです。全員雇用保険に加入してもらい、安心して一生懸命働いてもらう、これがまともな会社です。

第三に、今後4月以降の取り組みです。みなさんの希望通り、雇用保険加入要件を満たす雇用契約、労働条件をいかに実現するのかということです。
  支店側は集配業務運行を無視して3月から前倒しでアリバイ的に4時間・4日雇用を徹底してきました。そして3月、4月以降再び雇用保険から外す計画です。
  そのしわ寄せは集配外務員の連日の残業実態となって現れています。昼休みに食い込んでのサービス残業が拡大しています。ほとんど毎日組み立て業務が終了していないにも係わらず組み立て職員は勤務終了となるからです。

現在松戸南支店がやっている事は全くのごまかしです。コスト的にもかえって高くつく事は誰の目にも明らかです。このようなやり方がいつまで通用すると思っているのでしょうか?
  追い詰められているのは松戸南支店側です。
  郵政ユニオンはみなさんの要求を実現するために中央本部、関東地本、船橋支部、松戸南分会一体となって更に取り組みを強化していきます。みなさんのご意見をどしどしお寄せください。

2010年3月26日
郵政ユニオン船橋支部 支部長 土屋純一