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JPEX統合問題    (04.27)
労働者・委託者の条件低下に反対する!

7月にゆうパックとペリカンの統合が予定されている。
  昨年10月の統合は、子会社JPEXに統合し、新ブランドを立ち上げる形式だった。 周知のようにこれは頓挫した。
  今回は、ゆうパックがペリカンを吸収する形式となり、JPEXは解散する。
  現在、統合の準備が進められている。

管理部門・ターミナルでは、日通から転籍・出向したJPEXの正社員・期間社員の事業会社への転籍という問題が発生する。
  この過程で、解雇・雇い止めという危険性がある。
  配達を担当する支店、特に呉・広支店のようなEF地域では、既に配達受託者との委託契約を、10月に事業会社への切り替えを終えており、基本的には問題が発生しない。
  しかし現在、ゆうパック・ペリカンのそれぞれが同じ地域を配っているのだから、これを統合する事によって、人員過剰の状態が発生する可能性がある。会社がこの際、意図的に「余剰人員の整理」を行なう危険性がある。

具体的には、小包配達・集荷担当ユウメイトの雇い止め、勤務日数・時間の減等の雇用条件の変更、ペリカン受託者の契約解除である。

ユニオンの基本方針

会社がどの様な要員配置基準を示すか、現在のところ全く不明だが、ユニオンは雇い止めや契約解除に反対する。
  ペリカンの吸収という会社の新施策のしわ寄せを、労働者に転嫁する事は許されない。
● 郵便部門はこれまで通りの業務量があり、超勤が常態化している事を考えれば、ゆうメイトの仕事確保は十分行える。
● 次に、委託契約の問題。
  正社員であれ、ゆうメイトであれ、直接雇用の労働者は労働法規が適用され、その保護を受ける。一方、委託契約は民法の対象で、労働法の適用を受けない。契約を解除する場合は、事前に解除を通告すれば合法となる。(事前通告の期間は、契約書に盛り込まれている)この問題は、後述。
● 集配センターに郵便・小包を運ぶ「運送便」を担当しているゆうメイトの雇用条件の変更について。
  小包の運送が分離され、ターミナルからの直接輸送になる可能性もあるが、何れにしても郵便の運送は継続されるので、雇用条件は維持すべき。

直接雇用であれ、委託契約であれ、労働者がその収入で生計を立てている以上、それを奪う事や条件をダウンする事は許されない。企業が、その経営を考えるのは当然にしても、一方で社会的責任があり、労働者の雇用を維持する責任がある。
  ユニオンは、あらゆる労働者の雇用と労働条件のために闘う。
  春闘前に確立した「ストライキ権」には、JPEXの統合問題も含んであり、仮に雇用・契約問題が発生する場合は、ストライキを含む戦術を行使して闘う。

JPEXについては、昨年から幾度となく計画が変更されてきた。その度に職場の中では無責任な噂が流れて、対象の労働者は翻弄された。この様な状態から脱却しよう。

昨年の9月、ユニオン関東地本はJPEX問題でストライキを行なった。国会での審議に影響を与え、ゆうメイトの雇用条件変更を撤回させた。
  名古屋では、小包委託契約解除を阻止した。
  また、日通オペレーターを「派遣切り」された4名の女性労働者は、地域ユニオンに加入し、神奈川県労働委員会に提訴して闘っている。
  会社の動向や噂に翻弄されず、自らの雇用と労働条件は、労働組合に加入して会社と交渉しよう。
  ユニオンは、郵政関連の全ての労働者が加入出来ます。委託の労働者も加入出来ます。

委託契約の問題点

一昨年来、非正規雇用労働者の低賃金と悪労働条件が社会問題になっている。特に派遣労働者の酷い状態がクローズアップされたが、「偽装請負」という違法行為も発覚した。
  「請負」というのは、業務全体を一定の条件で請け負うもの。直接雇用ではないので労働法の適用は受けない。社会保険・労働保険の使用者負担も生じない。その事に目を着けて、実際は直接雇用と同じように仕事をさせながら、請負を偽装して働かせる、という企業が多く存在している。

宅配企業も、配達の委託という請負の存在によって急成長した。車やガソリン代、事故やケガも受託者持ち。配って幾ら、不在持ち戻りはタダという完全歩合。国民健康保険・国民年金で、雇用保険も労災保険にも入れない、という企業にとって都合の良い事この上ない。
  その一方で、「配達時間帯」等のサービス遵守は厳しくいわれる。乱高下するガソリン代などの経費や、割高な社会保険料を考えれば、無理をして長時間働く事になる。
  大手宅配A社の場合、委託料の基本は1個150円。ペリカンから奪ったネット書籍販売の「アマゾン」は1個120円。顧客の奪い合いは、必然的にダンピング競争になり、結局しわ寄せは委託に及ぶ。
  A社の委託者は、1ヶ月に3000個を配るという。
  ほとんど休みのない状態。民法上の契約なので、本来なら対等の立場での契約だが、実際は会社側が優位に立ち、委託料の一方的な引き下げを通告される事もある。

TV番組制作が丸ごと委託されているのは有名な話しだが、多くの業界で業務委託がされているのは、こうした会社にとって都合の良い、つまり安上がりで責任の発生しない形態だからだ。
  委託の拡大と共に紛争も発生し、裁判で争われて多くの判例が出ている。時間に拘束されているか、契約料が妥当か、制服着用が義務付けられているか等々、判決のポイントは「どの程度、会社の指揮管理下で働いてか」にある。
  委託でも、労災保険に特別加入できるケースもある。

宅配を真似て、事業会社も委託を導入した。当初は不在でもお金になったが、完全歩合にした。定形外郵便も委託対象にして、収入を保証していたが、これも止めた。
  配達を終えれば業務終了だが、再配達があるので実際には長時間労働になる。各種サービスを守る事は厳しく言われる。業務事故が起きれば、途中での契約解除も可能。
  3年前の2ネット導入の際には、期間満了で契約更新を打ち切った事もある。

他社に比べれば、事業会社の委託条件は良い方だが、他社が酷すぎるに過ぎない。
  事業会社は、宅配の条件切り下げに足並みを揃えて、委託の条件を引き下げてきた。昼飯は車の中。運転しながら客からの携帯に応対。速く配るために、エレベーターは使わずに階段を駆け上がる。
  宅配大手の非人道的な労働水準に引き下げられないよう、団結して闘おう。

(郵政ユニオン呉支部機関紙4月27日号より転載)