ゆうパック、まだまだ続く配達現場の業務混乱
昨日(7日)の時点で日本郵便鍋倉社長は事実上の「終息宣言」を発した。各マスコミはそれを鵜呑みにして今回の小包統合に絡む業務混乱はほぼ正常化に向かいそうだと報じた。
配達支店の現場からは未だ次々と悲鳴が飛び込んでくる。もう1週間以上休んでいない。連日4時間5時間の残業。職制達は自宅にさえ帰っていない。それでも日本郵便の社員はまだ恵まれているかも知れない。ペリカンからの出向組や応援の職員はほとんどただ働きのようだ。労基法もなにもあったものじゃない。
ターミナルでなにが起こっていたのかもだんだん明らかになってきた。
最盛期、職場は足の踏み場もないほど小包にあふれた。道路には運送トラックが数珠繋ぎになり、沿線はそのために渋滞。警察が飛んできて一体なにが起こっているのかと。
3~4日頃から支社やら支店から大量の応援部隊が入ったが、そもそも入力端末の数が全く足りない。いくら人がいても入力端末がないと仕事にならない。足の踏み場もない職場に人だけあふれて「なにをすればいいですか」と。えーい、かえって邪魔なだけだ。
そのうち機械が止まる。人海戦術で小包を運んでいる内に今度はエレベーターまで止まってしまう。
端末が足りなかった、という現場の報告は、やはりシステム上の不備を明らかにしているだろう。
1週間に及ぶ人海戦術はそれなりに功を奏し、各ターミナルの滞留はかなり解消されたようだ。
その分、配達現場はさらに過酷な修羅場と化している。
「まるで小包の土石流ですよ」
配達車が足りない。急遽民間のレンタル業者から車を調達。それでも足りずにレンタカーまで動員して配達。しかしこれらの車はみな業務車としては届けていない車だ。
民営化以降、ゆうパックといえども「道路運送法」が適用された。そのなかでも「道路運送車両法」の条項、「自動車は、自動車登録ファイルに登録を受けたものでなければ、これを運行の用に供してはならない」
ただしこれには「軽自動車、小型特殊自動車及び二輪の小型自動車を除く」との但し書きが付く。レンタカーは軽のバンタイプというから法に抵触することはないのか。にしてもみっともない一時しのぎには間違いなく、そもそもその経費を考えると業務効率もなにもあったものじゃない。
夜も更けて未だに郵便屋さんは走り続けている。期日指定遅れ、時間指定遅れの小包を手に、玄関先で激しい抗議を受け、冷たくあしらわれ、これだから親方日の丸はとののしられ・・・。
正社員も非正規社員も関係なく、現場は経営陣の間の抜けたプレス発表に振り回されている。
