顧客のためならなんでもありか
先日、ある支店長名義で依頼文書が回ってきた。「レターパック350の配達方法について」とあり、その内容は
ある地方公共団体から差し出されるレターパック350について、配達方法を指定するというものだった。
知ってのとおり、レターパックはエクスパックに代わって発売された商品だが、「350」と「500」の二種類が設定された。
「350」は重量・厚さ制限を設けて、ポスト配達を可とした。「500」はエクスパックと同じ、対面で受領印を必要として、不在時は持ち戻ることになっている。
しかし、その文書には「月曜日から金曜日までの平日のみ、必ず対面による手渡し配達としてください」とあり、「注意喚起ふせん」まで作成して、ポスト配達しないよう促すようにしている。さらには、「配達状況確認書」を差出支店までメールで報告せよとの但し書きまである。
一体何を考えているのだろう。
そもそも「レターパック350」は、手渡ししないことが封筒に明記されていて、またそれを前提に引き受けており、差し出す顧客の側もそれを了解しているはずだ。にもかかわらず、一部の管理者が勝手にローカルルールを作って、報告までせよという。
職場では「おかしいじゃないか」という声も上がっているが、組合が無力ではそれもかき消されている。
考えられるのは、法人営業でセールスに行き、顧客へ「手渡しで配達する」との約束をして、レターパック350の販売に行ってるのではないだろうか。
目先の利益のために、ルールを捻じ曲げるのだろうか、それともアメリカ映画の台詞ではないが「俺が法律だ!」とでも言いたいのか。
それだけはない。支社情報に、携帯端末の配達完了を時刻修正して事後入力したために、実際の配達時間と合わないということで「配達時間を改ざん!」などと、大げさに書いてあったが、何の法令に違反するかは書いていなかった。
端末が苦手か配達物数が多かったか何らかの事情もあったと考えられる。にもかかわらず、約束不履行だとして鬼の首を取ったような表現はいかがなものだろうか。
規則にない「ルール」をでっち上げる、この会社のやり方こそが「コンプライアンス違反」といえる。
