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松田さん「一円裁判」は大きな山場    (11 .04)
リストラを目的とした「懲戒処分」は許さない!

兵庫「1円裁判」の続報です。11月12日に大阪高等裁判所で控訴審が開催されます。

 「1円裁判」これまでの記事。
  ・憤懣!「1円」の過剰金で懲戒処分!     (09/04.20)
  ・「神戸1円裁判」不当判決に怒り!「控訴審」へ   (10/08.02)

 松田さんへのイジメの実態

松田さんは1981年6月に兵庫・加古川郵便局に入り、積極的に組合運動に参加。1999年4月に兵庫郵便局と2004年4月に長田郵便局に強制配転されました。一回目の配転が原因で抑うつ神経症を発症し、長田に配転のころには、その症状は更に悪化しました。
  長田に配転されて以降、更に拍車をかけたのが役職者数名による執拗なイジメとパワハラが日常的に繰り返されていました。松田さんの班のA総務主任が大声で恫喝を行ったり、「手の震え」を揶揄したり、過重な業務量を指示したり、同じ班の非正規労働者が、松田さんの配達に応援すれば、この総務主任は「手伝うな」と恫喝をかける始末です。
  追いつめられた状況のなか、松田さんは体調悪化のあと数カ月間の病気休業を余儀なくされました。
  復職後は2時間の職務軽減を受けて、就労をしていましたが、本人の事情ではなく、班の要員関係の事情で健常者にとっても「きつい」夜勤業務の専坦を押し付けられました。
  出勤すれば過重な通配作業を押し付けられて、常態的に休憩時間まで取れない状態であったこと。勤務の終了時間もオーバーしていたにもかかわらず、当時の管理者たちは休憩時間も取れていないことも「黙認」放置していました。更には「勤務軽減」を理由として「超勤」発令もしない。違法行為が公然と行われていたのです。

うつ病休職後復職した場合、本来しばらくの間は勤務軽減等の措置を行わなければならないことは厚労省指針によっても指導されています。しかし当時当局は形ばかりの勤務軽減、実際はより過密な労働条件を押しつけていました。そのような中で起こるべきして、起こった過剰金事故でもあったのです。

現金管理機の導入直後の過剰金事故の実態は、そもそも「一円」の欠損金事故を起こした張本人Aさんが、安易に「精算」していたことから始まったのです。松田さんは、まともに現金管理機について取扱方法の研修も受けていなかったことから、過剰金事故にあった後も、どのように取り扱っていいのかわからなかったと述べています。

その頃松田さんはパーキンソン病も抱えており、自身の症状の悪化と役職者によるパワハラ、恫喝と連日のサービス労働を余儀なくされ、心身共に疲弊困憊していました。これらが一要因として「過剰金事故」への思考が失念してしまったのです。
  当時、「現金管理機」の導入を進めてきた中で、数多くの事故が報告されていました。このような事情を考えても、一般的に「起こるべきして、起こった」過剰金事故であったのではないのでしょうか。

リストラを目的とした「懲戒処分」

松田さんの「過失」については、一部について認めています。しかし、欠損金事故を出したAさんと、精算調書についてAさんと松田さんの調書について「確認印」を押した役職者については、注意処分ではなく、口頭で注意をしたとしています。
  「過剰金事故」を起こした松田さんにだけ「停職二日」の過重極まりない不当な処分が行われたのです。
  民間の処分実例、処分量定の「平等原則」「比例原則」から見て「逸脱」した不当処分である事は明白です。

「人事交流」「降任降格」「過重労働」「超過勤務の未払い」「執拗なパワハラ・イジメ」と一連の流れで、会社を上げて松田さんへの対応がエスカレートされてきました。
  その究極点として「一円の過剰金事故」を理由とした停職というリストラを目的とした「懲戒処分」にあったと見ています。

本人の決意と組合

郵政ユニオンの組合員である松田さんに対して、病弱者・高齢者を狙い撃ちにするリストラを目的とした「懲戒処分」が発令されました。この「懲戒処分」に対する本人の憤懣と処分撤回への決意の中で、組合に相談しました。
  対処方針をどうするかについて執行委員会等での討議を重ねました。組織として組合員が不利益を受けたら、共に団結して闘うのが第一義であり、一人一人が責任と自覚をもって、支部を上げて裁判闘争に臨む事になり、組合の存在価値が再確認されました。

2008年9月に「懲戒処分」の無効確認を求めて提訴して、これまで8回の審理をへて2010年7月に判決があり神戸地裁・矢尾裁判長は会社側の主張を全面的に採用して、「不当判決」を言い渡しました。
  同月13日大阪高裁に控訴しました。

 控訴審が始まる

2010年9月22日午後1時15分から大阪高裁で控訴審が始まりました。8月31日、原告側から、1.事故報告について、少なくとも書面報告は行った。2.当時の職務状況(サービス労働の実態)によって原告の症状が悪化していた事実。3.懲戒の標準(目安)からなる控訴理由書を提出して、第一回審理となりました。

裁判所から被告会社に対して、懲戒の標準と照らして、本処分との関係性について見解を求めました。裁判長からは、次回審理で「結審」する可能性もあると言及されました。

松田「一円裁判」は大きな山場です。
  みなさんの結集をお願いします。

(郵政労働者ユニオン神戸東播支部)

 松田「一円裁判」控訴審日程

  ○ 11月12日 13時15分~
  ○ 大阪高等裁判所 72号法廷