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Headline 2011

ユニオン・ボランティア第4次(7.17~23)報告    (07.29)
「名無しの震災救援団」の一員として取り組んだ郵政ユニオン独自の取り組みも4回目に

まだまだ瓦礫に埋もれた市街地

 

今回の第4次ユニオンボランティアの様子は郵政ユニオンのホームページで刻々と速報されていました。ここでは参会者の方からの総括的な感想をご紹介します。ユニオンボランティアメーリングリストからの紹介です。

 

瓦礫の隙間に緑も私の第4次ボランティアの雑感をお送りします。

先ず、周りの景観の変化についてです。
  5月には、まだまだガレキ撤去後の赤茶けた更地となお残る建物の骨組みのみ、という状況でした。
  しかし、7月には、「緑」を感じました。命の息吹です。 更地に生えた雑草もしかり、そのうえにヒマワリも山百合も私たちの関心を引く咲きっぷりでした。
  緑は人々に安らぎを与えます。ただ、山百合の巨大さは私たちの地域とは異なります。まるで、「カサブランカ」品種のごとき大きさには驚かされました。

これまでの活動で、「食中毒」には、要警戒を痛感させられました。ですから細心の注意を払いながら、気持ちを込めた料理を出すことが肝要だと身を引き締めました。
右がコック長  当初のメニューを全面的に改定したのが兄貴(コック長)です。その思いを受け止めて、全面的にフォローをしてくれたのがマイコックの松井会長です。 そして、「自分の努力は何も被災者への答えにはならない」と言いながら、今回も参加した三河さんです。
  この三者を抜きには、今回の成功はありえなかったと思います。
  それほど厳しい環境でした。

一口に、「人として当たり前のこと」と言いますが、今回の参加者をはじめとして見えないところで献身いただいた皆さん、避難所・仮設の被災者、さらに被災しながらもなおボランティアとして日々の生活を支えておられる人々の姿が目に焼きついて離れません。
  飲料水にならない水をあてがわれて「自活」を強いられる仮設の人々に手を差し伸べたことが、最後のお別れで「寄せ書き」として送られました。
お別れ会の日に  誰も涙なくしては受け取れないものでした。こんな感動は人生めったにありません。

涙といえば、現地に行く直前に「お墓に避難します」との遺書を遺して逝かれたおばあさん。
  22日に、140日余り後に連れ合いの遺体が見つかりながら、なお毅然として対応していただいた佐藤さん。そして、翌日の朝食の際に、そのことを「バタバタしていて皆さんにはお礼が言えず申し訳ありません」とお詫びに来られた佐藤のお母さん。
  6回も仮設の抽選に応募しながら常に「落選」を強いられる被災者自治会代表の愛犬家佐々木さん。
  いつも柔和な表情で本部をこなしておられる山内さん。
  孫をおんぶしながら何かと話しかけてこられるおばあさん。
お別れ会  お別れ会が終わり動き始めたボランティア号を辻辻で見送ってくれた人々。子供たち。
  まだまだ挙げればキリがないほどの「涙の元」が私たちの周りを包んでいました。

最後の晩の交流会は、実に貴重な話でした。
  なぜ「孤独死を出さないために地区単位仮設入居」の阪神淡路の経験が生かされないのか。なぜ志津川の避難所から仮設への入居が一人だけなのか。9月10日以降は避難所撤去というがどうしてそういうことになるのか。物資保管所として活用されている「体育館」が7月末で撤去されたらその後は支援活動はどうなるのか。今後の復旧・復興の道のりはどう進んでいくのか。これで本当に町の再建は可能なのか、などなど話は尽きませんでした。
  ある人は「これで精神状態が持つのか分からない」と言われるほど深刻な事態が続いています。

二つほど私なりに受け止めた大切な言葉を記します。
  一つは23日のお別れ式の際、仮設のお母さんからの言葉です。
 「皆さんには日本一の心温まる支援をいただきました。お返しできないのは辛いですが、私たちは精一杯生きていきます。それで許してください」というものでした。辛い。
  二つには、その際に贈られた色紙に書かれた言葉です。
 「輝ける未来がガレキの中にある」というのです。そこまで言える人々の心の奥底は私の想像を超えます。

そして、今後の「求め」に対する私の結論です。
  先ず、8月末の「復興市」が次の目標となります。各県からの激励支援を市(いち)に集中する催しです。
  私たちは各地に存在します。それぞれが何で復興を支援するのか、知恵の出しどころです。
  私が思う広島の出し物は、「マイコック」の再度の登場です。それを私たちは支えたい。

復興には各段階があります。その段階に応じた支援が必要です。
  被災者が仮設に大半が移転して以降の支援は、コミュニティーの再建支援とメンタル面でのフォローだと思いまゼッケンす。これは阪神の経験に依拠したいと思います。「孤独死」の悲劇を繰り返したくはありません。
  それに対応できるメンバーの現地派遣、それも比較的長期の活動になるものと思います。

交流会でスタッフから、「争いのない復興を進めたい」と言われました。この段階まで来ると「エゴイズム」がモロにぶつかり合っていると聞きます。この面で、私たちに解決・援助能力があるのか、はなはだ心もとりませんが、それに答えたいと希望します。

まとまりがありませんが私の雑感としてお送りします。
  少しでもお役に立てれば望外です。

(郵政ユニオン広島東支部 谷本 大岳)