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Headline 2011

セクハラ・パワハラ・退職強要―無法地帯の福山支店    (08.09)
荒廃する現場、弱い立場の非正規社員への人権侵害が相次ぐ

郵政ユニオン呉支部機関紙交通事故への懲罰

(日本郵便広島県)福山支店集配課の女性ゆうメイトAさんは、6月中旬に配達中のT字路で、車と出会い頭の接触事故を起こした。
  5年半の勤務で初めての事故だった。双方に過失があることは明白なのに、現場に駆けつけた集配課長の言葉は驚くべきものだった。相手がいる前で、「お前の方が悪い。バイクに乗る資格はない」と言い放ったのだ。
  この異様な対応に、後日相手から「貴方、クビにならずにすんだの」と同情される有様だった。

支店は事故後も、事故事例を実名入りで掲示板に掲載、Aさんを含む班の全員に1ヶ月にわたって、白腕章を着用させた。懲罰である。
  責任を感じたAさんは、退職願を提出したが、「そこまで思い詰めることはない」と慰留されて撤回した。

セクハラ

事故を起こしたとはいえ、これでは人権侵害だが、これだけではない。集配フロントのXは、日常的にAさんのことをババアと呼んでいた。7月には、彼女が近くに居ることを解った上で、他の社員に「ババアは帰ってきたのか。誰のことか解かっとるんじゃろう」と、これ見よがしに言った。
  これだけでも十分にセクシャル・ハラスメントなのだが、これ以外にも犯人は解らないが、Aさんはセクハラ行為を受けていた。

パワー・ハラスメント

セクハラだけでなく、Xは日常的にパワー・ハラスメントの言動を繰り返している。
  年末始の12日間連続勤務で、体調を崩したAさんが、周りの勧めで早退しようとすると、「体調管理が出来んやつが職場におって迷惑じゃ。仕事は遊びじゃないんじゃ」と大声で怒鳴った。
  その他にも、夜の8時頃に自宅に電話を掛けてきて、「バイクの鍵が返っていない。これから会社に来て探せ」と  家族にも聞こえる程の大声で怒鳴った。結局、鍵は返っていたのが判明したのだが、謝罪はなかった。
  Xは他の社員に対しても、名前で呼ばずに「あの馬鹿」と言ったり、些細なミスでも怒鳴る、話しの最中にファイバーを蹴る等のパワハラを繰り返している。

退職の強要

セクハラ・パワハラは日常的に職場で発生しており、支店も把握しているはずなのに、何の対処もしてこなかった。
  それどころか、7月末に集配課長と業企室長はAさんに対して突然、「8月末での退職」を言い渡した。6月の退職願の手続きを進めると言うのである。
  退職願は、受理されずに撤回しているので無効にも拘わらず、「私が辞めさせると言えば、どうにでもなるんだ」と退職願の再提出を強要した。

要求の提出・申し入れ

Aさんはユニオンに加入した。福山支店にはユニオンの組織がないので呉支部の所属とし、8月2日呉支部は、別掲の要求書を提出した。
  会社側の窓口交渉委員は、「福山支店・中国支社と相談し回答します」と返答した。
  一方で福山支店では、Aさんに対する嫌がらせが続いた。
  退職強要は拙いと判断したのか、勤務条件の変更をすると言い出したのだ。「9月までは今の契約通りだが、10月から4時間雇用にし、仕事も替ってもらう」と言い出した。
  勤務時間・日数・仕事の内容は「雇入通知書」に明記してあり、その内容を変更する場合は、社員の同意を必要とする。この事は、労働契約法に定められている。
  にも拘わらず業企室長は、「社員の意志に関係なく会社が変更出来る。誰にも変更が訪れる可能性はある」と居直った。
  退職強要に失敗したので、雇用条件を変更することで自主退職に追い込もうとの算段なのだろう。
  セクハラ・パワハラが発覚したので、これを隠そうとの意図も伺える。

室長は支店のセクハラ・人権問題の相談窓口担当にも拘わらず、「何故パワハラを受けたときに、大声で言い返さなかったのか」と、被害者に責任をすり替える発言をしている。
  要求に回答しない一方で、当該社員の口封じをしようとの会社の動きに対して、ユニオンは4日、別記の申し入れを行なった。6日時点で、会社は「回答は待ってくれ」を繰り返している。

会社に警告をしておくが、意図的に回答を引き延ばしているのであれば、ユニオンは別な手段をとる。

要 求(8月2日提出)

  1. 福山支店第1 集配営業課社員の○○に対する、退職の強要を直ちに止めること。また、退職願いの提出を求めた7月29日の、同支店業務企画室長及び第1集配営業課長の言動は、パワー・ハラスメントであるので謝罪すること。
  2. 同支店第1 集配営業課では、女性社員を「ババア」と呼ぶなどの、セクシャル・ハラスメントが日常化しており、直ちに根絶に向けて必要な措置を講じること。
  3. 同支店第1集配営業課では、社員のことを「馬鹿」と呼ぶなどの、パワー・ハラスメントが日常化しており、直ちに根絶に向けて必要な措置を講じること。

申し入れ(8月4日提出)

  1. 8月3日に、福山支店業務企画室長がユニオン組合員○○に行なった雇用条件変更に関する発言の内容は、労働契約法違反である。
  2. 2日の要求提出及び同日夕方の支部窓口での交渉直後に、この様な発言・対話を行なうのは、ユニオンの交渉を妨害する行為である。
  3. 8月2日提出の要求書について、早期の支部労使委員会を開催すること
(郵政ユニオン呉支部機関紙8月9日号より転載)