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郵政の職場はどこも無法地帯    (08.07)
パワハラ・イジメ・退職強要のなんでもあり

愛車精神

「おい、大丈夫か」「はい、大丈夫です」「いや、おまえじゃなくてバイク」「・・・・」。
  人の命より大切なものなど無いはずであるが、正に「愛車精神」の郵便事業会社。従業員より社用車の損害、交通事故の発生による管理者等の保身に躍起だ。
資料  当事者のK支店Aさんは勤続5年目の期間雇用社員である。今年6月のある日、配達中、交差点で信号無視の車と衝突。幸い骨折等はしなかったものの、全治三週間の打撲を負ってしまった。
  原因は相手が信号無視したことなのだが、相手は信号無視を認めず、目撃者がいないために最終的に双方確認不注意で事故は処理された。

ところが、会社は十分な調査もせずに、このAさんを無期限の乗車禁止のうえ、朝礼での全員の前での謝罪、さらに始末書の提出を強要した。
  Aさんは言い分も聞いてもらえず、一方的に自分が悪いとして物事が進んでいくことに納得できず、支店長に対して「なぜ私だけが悪いのか。きちんと調査して私の言い分を聞いてもいたい」と直訴したところ、驚くことにこの支店長は「くちごたえするのか。まるで反省していない」とAさんを叱責し、上司に対する命令に従わないとして「訓告」発令を行ったのだ。
  処分発令するにもかかわらず、Aさんに弁明の機会を与えていないと支社を質すと、なんと支社はこう回答した「始末書を書いたことが弁明の機会を与えたことになる」。

退職強要

C支店に勤務していた期間雇用社員のBさん。今年の3月、4年間がんばって働いてきた職場を去った。去らざるを得なかった。
  Bさんは2月から新しい区を配達することになったが、わずか一日だけ教えてもらっただけで、次の日から一人で配達に出された。もちろん、慣れない最初の内は時間もかかり帰社時間も遅くなる。一人では配りきれずに持ち戻る日もあったし、そもそも物量が多く勤務時間中には配りきれずに持ち戻ったある日のこと。超勤時間が過ぎた後、班長、課長から呼ばれ、「何で毎日遅いのか、持ち戻るのか」と一時間にわたって叱責されたという。
  Bさんは、「まだ慣れていないし、物量が多い。配りきれないときは持ち戻って指示を仰ぐようになっている」と言うと、「(会社は)持ち戻るように指示していない」という。
  さらに班長が、その場でいきなりBさんの足を蹴ったうえに胸ぐらをつかんで「おまえはさっさと辞めろ」と大声で怒鳴った。

Bさんは、暴行について警察や弁護士に相談。弁護士から当該支店、支社に照会がいくと、支店長から呼ばれ、「指導とはいえ、暴力については悪かった。行き過ぎだった。水に流してくれないか」と言われたという。
  その後、なんと会社は、3月末をもって雇い止めを通告した。
  Bさんは暴力行為と雇い止めについて現在、法的に争っている。

おまえなんか「死ね」

Y郵便局のCさんは局長からの執拗なパワハラで、PTSDを発症、現在休職に追い込まれている。採用後、わずか2年目の若者である。

Cさんは旧普通局であるY局の保険渉外として配属された。
  現在の局会社の渉外社員は、採用されるとすぐに一括して「営業力養成センター」というところに送り込まれ、かんぽセールスマンとしての教育が始まる。
資料  しかし、教育といっても技術的なものではなく、精神論ばかりのカリキュラムである。
  Cさんも机上の空論ばかり押しつけられて配属されても、地域に長く居る先輩同様の成績など上がるはずはない。最初はそれほどでもなかった成績に対する指導が次第にエスカレート。配属されて一年がたった頃には、局長が毎日のようにCさんを呼びつけては、「なぜ数字が悪いんだ。サボっているのではないか」「保険がだめなら郵便も貯金もあるだろう」「みんなの足を引っ張るな」などと叱責。
  やがて、朝礼で見せしめ的に全員の前で成績不良を問い詰め、机をたたくわ、ゴミ箱を蹴るわとやくざのような態度であった。「おまえのような社員は必要ない。『死ね』」と言ったという

Cさんは次第に会社を休みがちになり、とうとう出社できなくなった。
  心配した家族が病院へ連れて行くと、医師から「PTSD」であることを告げられた。
  Cさんは幸い未遂であったが自殺をはかるなど、心神の衰弱が激しく、休職に追い込まれている。
  局会社は、このK局長を異動させただけで一切の責任について不問に付し、Cさんについては何ら謝罪、賠償をしていない。現在、訴訟を準備中である。

(北海道通信員、H)