トップへ
Headline13

千葉松戸南郵便局―蔓延するタダ働き    (02.01)
郵政産業ユニオンは社前調査を敢行

05年2月、旧郵政公社において全国で6万人もの大規模なサービス残業が発覚し、公社は総額32億円の未払い賃金を支払った。前年の10月から12月まで、わずか三ヶ月間だけの調査に基づくものであったが、一企業が支払う未払い賃金としては前例のない金額であった。これは旧郵政ユニオンが労基署に告発したものである。
  それ以降一時は鳴りを潜めたと思われたサービス残業だが、民営化以降全国の職場でまた大規模に行われている可能性がある。
  すさまじい要員不足と、徹底したコスト削減、労働者が物も言えないパワハラ職場実態、これらがその背景にある。会社側は放置しているのではなく、違法を承知の上でやらせているとしか思えない。

実は最近千葉県においても佐倉郵便局でユニオン組合員が労基署に告発し、会社側は未払い賃金の一部を支払っている。
社前調査結果  松戸南郵便局においても集配課で連日にわたりタダ働きが行われている。特に昼休み休憩・休息時間帯はひどい。松戸南ユニオン組合員はこの状況はもう放置できないとして、一年以上かけて集配外務員の昼休み帰局状況を克明にノートにメモしてきた。
  今回それを裏付けるべく、ユニオンは10日間にわたり松戸南集配外務社員の昼休み帰局状況を中と外から徹底して調査した。また同時に休憩・休息時間帯に組立作業を行っている外務社員についても調査した。その結果はほぼノートメモと一致するものであった。

12月12日の状況は右のようなひどいものであった。集配課の休憩・休息は13時~14時15分である。集配課日勤帯バイク台数は約90台であるが、13時の時点で帰局していないバイクは73台。また14時5分の時点でも16台である。14時15分過ぎに帰局したのも1台。なお昼休み時間帯に食い込んで帰局したバイク数は55台を確認。
  この日は選挙郵便もあり、組立社員はほぼ全員出勤で一時間残業であったが、14時の時点で組立作業に着手する外務社員が20名以上いた。他の調査日も同じような結果であり、あらためてサービス残業の実態が明らかになった。
  この調査結果をもとに郵政産業ユニオン松戸南支部は近日中に労基署に是正を求めて告発する準備をしている。

(郵政産業ユニオン 土屋純一)

(伝送便1月号より転載)

蔓延するタダ働き―続報

松戸南局は氷山の一角にすぎない

10日間にわたる昼休みサービス残業実態調査の結果を基に、ユニオン松戸南支部の仲間は柏労働基準監督署に出向いた。以前から度々情報提供を行ってきたが、今回あらためて調査資料を突きつける中で、監督官も重い腰を上げざるを得なくなったようだ。
  具体的にどのような指導を行ったのかわからないが、1月半ばに来て大きな変化が現れてきている。

1月16日には管理者から休憩・休息時間取得についての社員周知が行われ、昼休み時間帯に集配課長、企画室管理者が局入口に立ち、時間過ぎて帰局する社員に指導するようになった。また17日には関東支社からオペレ-ションが入り、前日と同様に局管理者とともに入口に立ち、社員指導を行った。
  実はたまたまこの日ユニオンも近辺から調査を行った。その結果、従来休憩・休息時間帯に食い込んで帰局する集配外務社員は70名近くいたのが42名に減っていた。そのうち13時15分までに30名が帰局した。大きな変化である。
  また午後の始業時間前に30名以上が組立作業をはじめていたがこの日はなんとゼロであった。これ以降も管理者は4、5名で連日昼休みの帰局調査・指導を行っている。
  ユニオンも継続的に調査を行うことにしているが、24日には局側とユニオン双方が同じ局入口でそれぞれ並んで調査を行った。この日は昼休みに食い込んで帰局した社員は38名いたが、ほとんどが13時15分頃までであった。組立作業着手者も1桁である。大きな変化である。

「やれば出来るじゃん」。 南支部組合員の感想である。なお松戸南郵便局集配課日勤者は約90名、昼休み休憩・休息時間帯は13時から14時15分である。
  労基署からの指導を受け、昼休みサービス残業はとりあえず改善されつつあるようだ。しかし根本的な問題は何も解決していない。要員的には全く増員されていない中で、サービス残業がなくなるわけがない。そのしわ寄せは別のところに行く。
  事実今度は超勤の規制と改ざんが班長レベルで行われてくる。新たなコンプライアンス違反である。抜本的な解決策は組立社員の雇用調整を直ちに中止し、集配外務社員の大幅な増員しかない。

松戸南郵便局長は新たに結成した松戸南支部との支部交渉に関する調印を未だに行っていない。あからさまな不当労働行為である。ユニオン松戸南支部は支部組合事務室及び掲示板さらには大幅増員要求を近日中に局長に突きつけることになる。

(郵政産業ユニオン 土屋純一)