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機械に騙され、振り回された年賀    (01.21)
自動読み取り区分機は名前優先?住所優先?

現役のベテラン「郵便屋さん」としては、どうしても言っておかなくてはいけない事があったので報告します。
  私は、勤続30数年のごく普通の「郵便配達員」です。約20年の国家公務員、事業庁、公社、「民間郵便局」といろいろありながらも仕事をやりつづけてきたのですが、今度の「年賀」は、「このままいったら郵便局はおしまいになる」という「年賀」でした。

今回の「年賀」の私自身の勤務の実態は「元日の配達業務」を除いては比較的「楽」な勤務であったと言えます。
  連続勤務は、12月26日からの1週間、廃休なし、残業は27日から31日まで連日2時間(例年は3時間から4時間)で帰れました。
  それで、前年度よりも多少は減ったものの私の局では元旦には約280万通の年賀を午前中に配達しています。

「異常」が「発覚」しだしたのは、正月休み明けの1月6日からでした。私の郵便局への苦情電話はもちろんですが、新聞の読者の投書欄、ラジオの視聴者の投稿などでも「年賀の誤配」が数多く寄せられていました。それらの多くに共通しているのは、「全く異なる町名の年賀葉書」が誤配されている。「例年届くはずの年賀が届かない」といったものでした。

現場で実際に作業していて指摘しておかなくてはいけないのは、今回は例年になく「手区分」が少なかったことです。作業のほとんどは「機械組み立てされた年賀」を再度組立てし直すことであったことです。私達職員は、短期雇用非常勤が「機械組み立てされた年賀を再組立てした年賀」を「再組立て」する作業をやっていました。ですから、作業が少ない残業時間でも済んだと思います。
  ただ問題だったのは、作業中、機械組み立てされた年賀に誤区分が多かったこと(これは例年のこと)、「短期雇用非常勤が機械組み立てされた年賀を再組立てした年賀」を「再組立て」して最も問題だったのは「他町名だが同姓の年賀」が組み込まれていることでした。
  区分機が町名を読み取らずに同姓だというだけで一緒に組み込んでしまっているのです。これを短期雇用非常勤や職員が正しく組み直していくのですが、その数の多さからどうしても取り除ききれないのです。

これは元日からの配達作業でも多く見受けられたことです。特に2日以降、配達作業に追われ「誤区分の見直し作業」がおろそかになってからは、「他町名だが同姓の年賀」が多数誤配されたと思われます。

連日の「苦情申告」の「原因」を当局は「配達員」に押し付けています。
  それは間違いです。長年この仕事に携わってきましたが今回のような事態は初めてといえます。ここで原因を究明し対策を講じなければ過ちを繰り返すことになります。

年賀のほとんどを「手作業」で処理していた頃には「他町名だが同姓の年賀」を誤配することなどありえないことでした。そういう仕事を続けてきた「郵便屋さん」にとって「間違っているよ」と「他町名だが同姓の年賀」を渡されることは「恥」でしかありません。
  現状の「区分機」の性能はあまりにお粗末と言えます。これを使用し続けることに何らの疑問を持つことなく人員配置をし経費削減をするなどもってのほかといえます。「DOSS」等に多大な費用を使っているどころではないのです。

(投稿 ベテラン郵便屋さん)